兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2020年5月25日(1942号) ピックアップニュース

クイズで考える日本の医療2019スペシャル
老後も安心の年金・医療制度を 当選者182人を抽選
チラシ・メールで応募9141通

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協会役員が182人の当選者を厳正に抽選(4月22日)

 協会が3月末まで実施した景品付きクイズチラシ「クイズで考える日本の医療2019スペシャル 日本の年金って、おかしくないですか?」には、合計9141通の応募があり、「日本の年金積立金が200兆円もあることに驚いた」「高齢者も若者も安心できる年金制度を」と年金・社会保障制度の改善を求める声が、幅広い世代から多数寄せられた。4月22日の政策・運動・広報委員会で、兵庫県内のグルメ商品当選者182人の抽選を厳正に行った。

 このクイズチラシは、毎回、日本の医療制度の問題点について、市民の方にクイズを通して知っていただくことを目的に実施しているもの。
 今回は、金融庁の審議会が「老後資金2000万円が必要」としたことなどで日本の年金制度について関心が高まったことを受け、スペシャル版として、初めて年金をテーマとして取り上げた。
 貯蓄が2000万円未満の高齢者世帯の割合や、年金積立水準の国際比較などを通して、日本の低年金の現状を明らかにするとともに、世界一高い積立金を活用すれば年金支給額を引き上げられることが分かるような内容となっている。また、政府の進める医療や介護の負担増計画ではなく、負担を減らすことこそが、安心して暮らせる老後に必要ではないかと問いかけている。
 12月から3月まで約4カ月間、会員医療機関または協会ウェブサイトで患者・市民からの応募を受け付けた。正解者の中から50人に1人の割合で、ハムやソーセージ、洋菓子、コーヒーなどのグルメ商品が当たる。当選者には、すでに通知を送付しており、追って景品を送付予定となっている(新型コロナウイルス感染症の影響で、景品発送が遅れている)。
 景品付きクイズチラシは2005年開始以来、毎回好評を博している。患者・市民に、楽しみながら日本の医療に関する情報を知ってもらえるのが魅力となっている。
応募者から寄せられたご意見
クイズの応募者から寄せられた声の一部を紹介する。
・私たちが将来安心して暮らせるように政府のやり方に声をあげていくことが必要だと思います。
(尼崎市、39歳)

・女一人の年金生活は苦しい! 家賃でいっぱいいっぱいの年金生活です。あと5年後10年後が心配です。積立金なんてほんとにおかしい! 若者のことが心配です。高齢者も若者も安心できる年金を求めます。
(西宮市、70歳)

・老後に2千万不足!? 40年以上年金があるからと、仕事に子育てにと睡眠時間を削って必死で働いてきました。なのに今さら不足だなんて...(涙)。積立金も世界一あるのにどうして、低年金を解消するために活用しないのでしょうか。このままだと、若い世代も政府を信用できないので、日本の制度そのものが崩壊してしまうと思います。金持ちだけが優遇されることなく、十分な年金給付を行うとともに、医療や介護の負担を減らして、安心できる老後をお願いしたいものです!!
(芦屋市、57歳)

・年老いても安心して暮らせる事ができるようになればうれしいです。衣食住だけではなく、憲法にあるような健康で文化的な生活を望みます。
(長田区、71歳)

・積立金がたくさんあるにもかかわらず、年金受給額が少ないのはおかしいです。安心して暮らせるように医療、介護の負担額も減らしてほしいです。
(姫路市、51歳)

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