兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2020年6月15日(1944号) ピックアップニュース

歯科 特定保険医療材料の変更点
チタンの保険適用、金パラ引き上げ

〈6月1日から、大臼歯FMCに対する「チタン冠」が保険適用〉
 5月13日中医協総会で、純チタン2種の全部金属冠による大臼歯の歯冠修復が保険適用になりました(1,266点)。CAD/CAM冠に準じた点数ですが、鋳造のみが対象で、CAD/CAM用の材料を用いた場合は算定できません。
 歯冠形成は、生PZが306点、失PZが166点。装着は45点。補管の対象となります。
 レセプト「歯冠修復および欠損補綴」の「その他」欄に、純チタン2種による金属冠は、「チタン冠」と表示し、点数および回数を記載します。
 純チタン2種の全部金属冠の除去は、「著しく困難なもの」70点により算定します。
 「純チタン2種」の特定保険医療材料の定義は、(1)薬事承認または承認上、類別が「歯科材料(1)歯科用金属」であって、一般的名称が「歯科鋳造用チタン合金」であること。(2)JIS H4650第2種に適合するものであること。(3)大臼歯の全部金属冠による歯冠修復に用いるものであること。以上のいずれにも該当することとされています。6/1現在㈱ニッシンの「純チタン 2種」のみが参入。企業や学会の新規技術提案時には金属アレルギー患者に対してとの文言がありましたが削除され、金属アレルギーに限らないこととなりました。
〈7月1日から、金パラ引き上げ〉
 7月1日から、金パラ「逆ザヤ」解消への署名運動などが一部実り、「歯科用貴金属の随時改定II」として、告示価格が2,662円/1g(79,860円/30g)となります。4月1日の価格2,083円/1g(62,490円/30g)から引き上げとなります。
 改定点数は、表の下線部をご参照下さい。
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