兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2020年8月05日(1949号) ピックアップニュース

反核医師の会第39回総会
核兵器に融資をしない運動を兵庫から

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総会で講演した全国反核医師の会世話人の松井先生

 協会も協力する、核戦争を防止する兵庫県医師の会は7月19日、協会会議室で第39回総会を開催。2019年度活動報告と新年度の活動方針を確認し、郷地秀夫先生(協会理事)を代表に再任した。記念講演では、全国反核医師の会世話人・和歌山県保険医協会理事の松井和夫先生が「Don't Bank on the Bombの取り組みを兵庫から」と題して講演し、同会会員ら10人が参加した。
 松井先生は「Don't Bank」のキャンペーンについて「核兵器への融資を取りやめさせる取り組みは、難しく捉えられがちだが、非人道的な無差別・大量破壊兵器である核兵器へ、個人の大切な預金を融資しないよう金融機関の窓口でお願いするだけで参加できる」と説明。金融機関に対し、「市民は核兵器への融資に反対だ」という世論を広げて、包囲していくことが重要だと強調した。
 運動の実効性については、クラスター爆弾での同様の運動の成果を解説。クラスター爆弾禁止条約に参加しない米国でも、製造企業と、融資している金融機関を公表することで、製造を取りやめる動きがあったと紹介した。そして、「核兵器においてもクラスター爆弾と同様で、批准国が40カ国まで増え発効間近となっている核兵器禁止条約と、金融機関への働きかけによって、成果を出していくことは可能だ」と強調し、協力者を増やそうと呼びかけた。
 講演の最後には、同キャンペーンについての特設ページを開設し、市民に広く宣伝するとともにYouTube上で呼びかけを広げるための動画を作成したことが紹介された。
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