2020年10月05日(1954号) ピックアップニュース
スタッフ、患者さんとともに
空気の汚れ調査にご協力を
この調査は、小さなカプセル(直径1.4㎝、高さ4㎝)を屋外に取り付け、24時間後に回収する方法で行います(図参照)。一定区域内で複数カプセルによる測定を行うことで、科学的にも信頼のおけるデータが採取される方法です。
大気汚染はPM2.5を含め、この10年間横這い状態ですが、現行の汚染状況でも都市部では小児に影響があることが判明しています。幹線道路沿いの汚染は依然ひどく、これまでの調査で、高層住宅や歩道橋上などでホットスポットも見つかっており、地形や風向きや建造物なども考慮に入れた、生活に密着した所での局地的大気汚染の測定が重要になっています。また、神戸製鋼所が灘区で石炭火力発電所の増設工事を進めており今後、大気汚染が悪化する可能性もあります。
自主測定には、(1)大気汚染の実情を自らの手で正しく把握する、(2)公的測定の補完・監視となる、(3)汚染企業へのプレッシャーになるなどの多くのメリットがあります。
簡単な調査ですので、クリニックに加え、ご自宅付近での測定や、スタッフや患者さんにもお声かけいただき、ご協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。
※お申し込み・お問い合わせは、協会事務局電話078-393-1807まで。今号にカプセル注文用紙を同封しています。昨年お申し込み・ご協力いただいた先生には、今回もカプセルをお届けします。
図 測定の方法