兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2021年10月15日(1987号) ピックアップニュース

歯科の医療材料・金パラ「逆ザヤ」の解消を
会員から相次ぐ怒りの声

 歯科治療に欠かすことのできない金属材料である金銀パラジウム合金(金パラ)の価格が高騰を続け、歯科医療機関での購入価格が保険償還価格を上回る「逆ザヤ」の状況が長期間にわたり続いている。
 この問題について協会は、9月25日の第1139回理事会で、「『逆ザヤ』前提の金パラ価格改定に抗議し、抜本的な制度改善を求める」とする声明を発表し、厚労大臣などに送付するとともに、「逆ザヤ」の解消を求める緊急要請署名への協力を医科歯科会員に呼び掛け、231筆が寄せられている。緊急要請署名に寄せられた会員の声と声明の全文を紹介する。
署名に寄せられた会員の声
・「金パラに代わる材料を強く求めます。このままでは補綴治療が出来ない歯科医院が出てきます」

(歯科、伊丹市)


・「身内の歯科医から聞くには、治療をすれば赤字になるそうです。なにかおかしいですよね。この現状が是正されるように願います」

(医科、小野市)


・「きっちり治療してブリッジ等を入れると数千円も赤字になるなんて何のために仕事をしているのか訳が分かりません」

(歯科、北区)


・「患者様にとって良い治療を維持していくために長い間我慢しています。何とか解消してほしいです」

(歯科、神崎郡)


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