2021年10月15日(1987号) ピックアップニュース
診療報酬プラス改定の声を政府へ
まだの方はFAX署名にご協力を
署名は(2)全医療機関を対象とした新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴うこれまでの減収補填、(2)診療報酬の10%以上引き上げ、(3)医科・歯科・入院の感染症対策実施加算、乳幼児感染予防策加算についての評価を引き上げ、基本診療料に包括して恒久化すること、(4)患者窓口負担を軽減することを求めるもの。
昨年からの新型コロナ禍による受診抑制と感染対策経費増で、多くの医療機関の経営が悪化している。さらに、この間相次いだ診療報酬のマイナス改定も加わり、脆弱化させられてきた医療機関経営は、いっそう深刻なものとなっている。医療機関の経営悪化は「息切れ廃業」を増加させ、特に地方において医療提供体制の縮小が懸念される。
厚生労働省が発表した2020年度の概算医療費は前年度比マイナス1.4兆円で、実に3.2%のマイナスとなっている。この間の改定率もマイナスが続いている。
傷ついた地域医療を立て直し、国民の命と健康を守り続けるため、平時の医療費に加え、コロナによる減収分の補填が必要である。この現状の打開へ、次期診療報酬改定で大幅プラス改定を勝ち取るため、多くの医師・歯科医師の声を集め、政府・国会へ届ける必要がある。ぜひご協力をお願いしたい。