2022年1月25日(1995号) ピックアップニュース
12・16国会要請行動
歯科医療の拡充求め、国会議員に要請
盛山議員ら6氏と面会
12・16国会要請行動
保険適用範囲の拡大に理解示す
盛山正仁衆院議員(自民党)は、要請に対し「コロナ禍において、感染対策を講じて歯科医療を行う現場の困難さはよく聞いている。デジタル化やオンライン化は時代の趨勢で医療界も例外ではないが、高齢の医療従事者や一般の方への配慮も必要だ」と語った。
桜井周衆院議員(立憲民主党)は、要請に対し「寝る時間もないほどの歯科技工士の低賃金長時間労働は大きな問題」として、「協会の度重なる訴えで、歯科医療が全身の健康に果たす役割は理解した。窓口負担軽減と保険適用範囲の拡大は急務」とし「より良い」署名300筆の紹介を承諾した。
井坂信彦衆院議員(立憲民主党)は、「歯科医療機関の経営はコロナ禍前から厳しく、コロナ禍で拍車がかかったものだ。金パラ逆ザヤ問題も国会で取り上げたい。過去に協会も主催した歯科技工問題懇談会に参加し、議会で質問もしたが、技工士問題は改善が必要だ」と意欲を示し、署名300筆の紹介を承諾した。
伊東信久衆院議員(維新の会)は、「鈴田先生とは旧知であり、形成外科医として歯科との連携の大切さも十分に認識している。兵庫協会が医系議員の講演会をしているのであれば是非お話をさせてもらいたい」とした。署名の紹介議員引き受けについては、党の方針で難しいとした。
一谷勇一郎衆議院議員(維新の会)は、「柔道整復師として長年開業し、介護事業所も経営しており、医療福祉分野の改善の思いから政治を志した。介護現場での経験からも口腔ケアの重要性は十分に認識している」とした。
宮本岳志衆院議員(共産党)は「歯科診療報酬は、基本的な技術料が長年低く抑えられていることが最大の問題。歯科技工士のなり手がないことは、今後の国民医療にとって大きな危機だ。政府に国民と医療者の声を届けたい」と署名300筆の紹介を承諾した。
歯科総行動集会
歯科診療に正しい評価を
昼には「保険で良い歯科医療を」全国連絡会が議員会館内で「2021歯科総行動集会」を開催。ZoomとYouTubeで全国220会場をつなぎ、約500人(現地参加150人)が参加した。兵庫協会から白岩一心副理事長が、11月に行った歯科技工交流会を紹介し「歯科技工士会長、連盟会長とも意見交換をし、重たいはずの大臣告示の『7:3』が形骸化しており、適正な診療報酬に改める必要がある。街頭での署名協力の訴えも市民から反響があった。運動の輪をさらに広げよう」と呼びかけた。
また、自民、立憲、維新、国民、共産など21人の与野党の国会議員が集会に駆けつけ「口腔ケアの大切さの啓蒙」「低歯科診療報酬の改善」のため力を合わせることを確認した。