2022年3月25日(2001号) ピックアップニュース
3・2国会要請行動
新型コロナ禍 現場の矛盾解決を
コロナ禍での高齢者負担増は見送るべき--。協会は3月2日、「75歳以上医療費窓口負担2割化中止を求める請願署名」の紹介議員引き受けや、新型コロナウイルス感染症の第6波対策の充実について、兵庫県選出国会議員に要請行動を実施。川西敏雄・白岩一心両副理事長が参加し、盛山正仁(自民)・桜井周(立憲)・住吉寛紀(維新)・一谷勇一郎(維新)各衆院議員、山下芳生(共産)参院議員と面会した。
PCR検査を院内で実施している医療機関における検査料が2021年12月31日より、それまでの1350点から700点に引き下げられ、試薬代や検査技師の人件費をまかなえない状況についての川西副理事長からの訴えに対し、盛山議員は、「新型コロナ感染症第6波の下、政府も積極的なPCR検査を推進している。検査に積極的な医療機関で『逆ザヤ』が生じているとすれば、厚生労働省に働きかけを行いたい」と応じた。
桜井議員は、白岩副理事長が一部の生命保険会社や損害保険会社が、自社の提供する民間医療保険の保険請求において、「みなし陽性」での請求を認めていないとの現場の実態を告発したことに対して、「公的な傷病手当金も『みなし陽性』では保健所が療養証明を出さないという問題を聞いた。事実であれば、国会で取り上げたい」と応じた。
住吉議員とは、当選後初の面会。白岩副理事長の「県議時代から協会で取り組む『保険でより良い歯科医療』の運動にご協力いただいていた」との挨拶に対し、住吉議員は、国会でも医療現場の実態を教えていただきたいと応じた。協会の要請に対しては、「新型コロナ対策はおっしゃるとおり、党にも報告して対応をしたい。後期高齢者の医療費窓口負担については、法案審議の際は、国会にはいなかったので、経緯がわからないところもある。今後、党にも聞いて、対応を考えたい」と述べた。
一谷議員も、「党の方針で個人的に署名の紹介議員を引き受けることはできないが、今後も現場からの意見を上げてほしい」と応じた。
山下議員は、「75歳以上の窓口負担引き上げ中止に党として全力で取り組んでいきたい」と応じた。
国会内集会
すべての人の生活の向上を目指そう
同日、午後からは参議院議員会館講堂で、保団連が加盟する中央社会保障推進協議会や労働組合の全国組織である全労連等が主催する「『最賃』『新いのち』『労働法制』署名要請・提出集会」が開催された。全労連の東京地方労働組合評議会の萩原淳議長はあいさつで、「医療・介護・公衆衛生などの社会保障も切り下げが続いている。署名の項目を実現させて、すべての人が人間らしい労働と生活ができる社会に転換させよう」と述べた。