2022年6月15日(2008号) ピックアップニュース
6・2国会要請行動で署名1万筆超提出
窓口負担2倍化は絶対中止!
署名紹介議員を引き受けたのは、桜井周(立憲)、宮本岳志(共産)、大石晃子(れいわ)各衆院議員と、山下芳生(共産)、大門実紀史(共産)、福島瑞穂(社民)各参院議員。武村義人・川西敏雄・白岩一心各副理事長と鈴田明彦・加藤隆久両理事が要請し、桜井・宮本両議員に面会し署名を手渡した。また、盛山正仁(自民)、山口壮(自民)両衆院議員とも面会し、要請書を手渡した。
桜井議員は、窓口負担2割化中止の要請に対し、「年金が下がり物価が上がる中での2割化はひどすぎる。そんな政治であってはいけない」と回答。75歳以上窓口負担2割化中止の署名紹介議員を引き受けた。
宮本議員は要請に対し、「75歳以上の高齢者ともなれば複数の診療科に通うことも多い。2割化はまさに死活問題。署名は責任を持って提出する」と紹介議員を承諾。また「6月4日の歯科技工問題懇談会にも参加させていただく。技工所の危機が国民の健康悪化につながることを憂慮している」とした。
盛山議員との面会では、金パラ価格高騰による「逆ザヤ」解消を求めて要請。盛山議員は、「年2回の随時改定を緊急に行い、これまでにないスピードで解消できた」と回答した。これに対し、鈴田理事は、「緊急改定はありがたいが、患者負担が重くなっている」と、補助金での解決を検討するよう求めた。また、政府がオンライン資格確認義務化の方針を打ち出したことについて「情報漏洩などのトラブルが起こった時、医療機関が全責任を負うことになっている」と問題点を指摘。原則義務化の撤回を求めた。
署名提出国会内集会
負担増反対を参院選の争点に
同日昼には、議員会館内で「こんな時に負担が2倍⁉『2割化は絶対中止!』」署名提出集会を開催。オンラインで全国32カ所をつなぎ、現地では約120人が参加した。集会には立憲民主党、日本共産党から4人の国会議員がかけつけ、参院選での争点化が重要だと訴えた。
武村副理事長(保団連副会長)が閉会挨拶し、中央社保協の発行する雑誌『社会保障』初夏号に掲載されている神戸大学准教授の井口克郎氏の論文を紹介する形で、「軍拡と一体に社会保障費抑制が進められている現状を見なければならない」「社会保障費は、それを抑制しようとする勢力と拡充を求める勢力の力関係に規定される。人権を守るために、さらに運動を大きく広げよう」と訴えた。
保団連が今国会で提出した署名は累計9万6507筆となった。集会には、朝日新聞社などマスコミ4社が出席した。