2022年9月15日(2016号) ピックアップニュース
燭心
ある人物の性格気質を見極めるのに、最も簡単で正確な方法は「どんな友人と親しく付き合っているか」を調べることだ。類は友を呼ぶ▼安倍元首相の国葬が決まった。テロを肯定したり、 死屍 に鞭打つつもりは毛頭ないが、二つほど感慨深いところがある▼一つはきわめて多くの悪友に恵まれた。森友学園の籠池泰典氏、加計学園の加計孝太郎氏、桜を見る会のマルチ商法の山口隆祥氏、女性凌辱事件のTBSの山口敬之氏、選挙違反で捕まった河井克行氏、統一教会の文鮮明氏等々、枚挙に暇がない。よくもこれほど多くの悪友が利権を求めて 蝟集 したものだ▼もう一つ、有能な学者の友人が少ない。日本学術会議の人選に介入し、科学者の声に耳を傾けず、科学技術予算を削る。結果、学術論文の数は減り、科学技術分野でG7の後塵を拝している。資源小国の日本は科学技術で国富を増すようにすべきであるのに▼米国の武器を言い値で爆買いし、安易な円安政策だけでは経済成長しない。株価だけ上がり、格差が拡大。国民は将来不安に怯える。国民の血税で外遊し、プーチンと27回も会ったと豪語するも、北方領土は1㎜たりとも返ってきていない▼国会で嘘の答弁を繰り返し、選挙で旧統一教会の票を取り仕切る汚れた側面も暗殺後、明白になった。こういう人物を国民の血税で国葬する必然性はあるのか。国葬は国家に多大な貢献をした、歴史的に評価される人物に行われる国家の大典だ。歴史に残る大宰相とは誰も思わない(鼻)