2022年9月25日(2017号) ピックアップニュース
燭心
某全国紙は毎日読者の川柳を載せている。秀作揃いで、おもしろい。17文字で世相を風刺する言葉のアートだ。近頃めっきり〝国葬〟をお題にしたものが多い。ちょっとご紹介を▼〝国葬に桜の思い出添えました〟葬儀に故人の思い出話は付きものであるが、この人の桜の思い出といえば、きれいな言葉とは裏腹の、モリカケ桜である。数々の黒い疑惑を不問にして葬ってしまうのか。なぜこの人が国葬なのか? 納得できる説明がない▼〝2億半16億半あとは時価〟国葬にかかる費用を問われ、初めは2.5億円と言っていたのが、いつの間にやら16.5億円に、いやいや、いくらかかるか分からない「時価」。使われるのは私たちの大切な税金である。法的根拠もない〝国葬〟に税金を使っていいのか? 生活に苦しむ国民の怨嗟の声が上がる▼〝ズブズブの本家を国葬する悪寒〟いやあ、事件を契機に出てくるわ出てくるわ、統一教会と政治家のズブズブの関係。その頂点にいたのがこの人である。自民党は、本気で絶縁するつもりはないのだろう、甘い調査でお茶を濁す。カルト宗教と政権の癒着、垣間見えた政治の深層に寒気がする▼〝葬列の前に伸びてくデモの列〟日増しに強まる「国葬中止」の声。各種世論調査でも反対が過半数を超える。本号が皆さんの手元に届くのは国葬の日あたりか、当日は各地で抗議の集会も予定されているらしい。仕事で行けなくても、心はデモに参加することにしよう。テロにも、国葬にも反対と。(星)