兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2024年1月25日(2059号) ピックアップニュース

川西市が国へ「保険証存続を求める意見書」
保険証を残せ!の声を届けよう  北阪神支部幹事  島津 俊二
北阪神支部の請願実る

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▲国に提出された意見書

 北阪神支部の請願を受け、12月22日、川西市議会が県内で初めて、「健康保険証の存続を求める」意見書を国へ提出した(前号既報)。本請願の採択にあたって、各会派に健康保険証廃止の問題点を解説し、委員会で陳述するなど、尽力された同支部の島津俊二幹事からの報告を紹介する。

 11月のオール近畿アクション2023で、参加者全員が『保険証を残せ!』と唱和して、皆が街頭に出て国民に向けて声をあげました。マイナ保険証に不安、疑問を抱いている方が多いと思うのになぜか声をあげない国民にもどかしい気持ちでした。しかしながらやっと私の地元の方々に届きました。今回、川西市議会で『保険証を残せ!』の政府への意見書が採択されたのです。
 今回の採択には私の友人たちが協力してくれました。彼らはいわゆる保守系の会派でして、大串デジタル副大臣の地元でもあったに関わらず、協力してくれたのは感謝の言葉以外ありません。結果は16対8、公明、維新以外の賛成を得ました。友人たちは票の取りまとめにも協力してくれたのです。
 私は青年会議所【JC】で3年間、専務理事をやりました。単年度で世代交代をする【JC】では珍しいことでしたが、その3年の間に、運営マニュアルを作り上げ、後輩たちの運営の一助にと卒業の置き土産として製本して、残しました。その彼らが集まってくれまして、保団連のパンフやら資料でいかに問題点があるのかを理解してくれました。「先輩の言葉はみんなで共有しています」とのうれしい言葉をかけてもらいまして、今回の採択となりました。
 今回の採択は安倍政権以来、あまりのゴリ押し政策、運営に一石を投じることができた思いです。ゴリ押しに次ぐ忖度だらけの政治に嫌気がさしていましたが、正義は存在するんだと思わせてくれました。
 そして現在の状況、まさに『馬脚を露わす』とはこのことです。金に釣られた議員たちを集め、人数集めと人事権をちらつかせて忖度で作り上げた、ゴリ押し政治だったことが露呈しました。当の安倍氏は凶弾で倒れましたが、国葬まで行った馬鹿馬鹿しさにはマスコミはいまだダンマリです。

マイナ保険証のゴリ押し!
(1)そもそもマイナンバーカードは任意だったはず。皆保険制度とリンクさせたゴリ押し
(2)ミス多発の紐づけ、ポイント付与という期間を集中させミスを誘ったゴリ押し
(3)全ての人に顔写真を強要するゴリ押し
(4)全ての情報を持ち歩くこと、介護者や他者に預けることを強要するゴリ押し
(5)マイナ保険証の顔認証不備のゴリ押し
(6)マイナ保険証の薬剤情報の時間的おくれを押し付けるゴリ押し
(7)災害時の弱点を発表せず、隠し通す、ゴリ押し
(8)さらなる人為的ミスを誘発する資格確認証を発行するゴリ押し

 これら乱暴な政策に一石を投じることができたのは、溜飲の下がる思いです。
 これからも絶え間なく、誤った政治政策には反対を声高に叫びましょう。
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