兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2024年4月05日(2066号) ピックアップニュース

燭心

 大阪関西万博は来年4月13日開幕予定、ほぼ1年後となる。とても間に合いそうにないが、この荒唐無稽な計画は全力で推し進められ、能登半島地震復興と万博は二者択一ではないと維新の知事は押し通す▼本当の狙いは夢洲にカジノを誘致すること。そのために国費で夢洲を整備することが目的のようだ。カジノは30年秋スタート予定で、万博後の約5年間の空白期間、利用法も決まっていない▼荒唐無稽さはその見積りに明瞭に表れている。183日間の開催で2820万人の来場予定、1日平均16万、最大で23万人を見込む。盛況なUSJの昨年の来場者は1000万人、その何と5倍以上の予想を組む。しかも入場チケットは電子チケットのみで日時の予約が必要という▼さらにアクセスが問題、自家用車は入島できず、鉄道とシャトルバスのみ。神戸あたりからもシャトルバスが出るという。しかし、予定人数を運ぶにはシャトルバスは46秒間隔で走らせないと不可能との計算もあり、大渋滞必至だ。まさに荒唐無稽▼2億円トイレも話題になったが、下水道も大きく不足するとのことで、1日16万人の下水処理能力はなく8万人分が限度、あとは汲み取り式?▼実現しそうにない荒唐無稽な万博。人手不足、建築資材の高騰で当初予算がどんどん膨らんでいる。やはりここは冷静に、その計画を見直し、中止も考慮すべきだ。能登半島の震災復興に全力を注ぐことが国民の願いではないか。維新が全力で推進する目玉政策、ダメですよ(無)
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