2024年4月15日(2067号) ピックアップニュース
燭心
4月8日は釈迦の生誕日とされる。約2600年前のようだ。キリストとキリスト教の関係のように、釈迦は仏教の開祖とされる。国内の伝統的仏教とされるのは13宗派56派。政権与党・公明党の支持母体である創価学会も仏教系団体で「万人の幸福・世界の平和」を謳う▼仏教の信者は世界各地に及び、特に東アジアに多い。最近のレポートによると、東アジアでは近年戦闘による死者が世界各地に比して格段に少ないとのこと。仏教による影響が大きいのかと思いきや、実はASEAN(東南アジア諸国連合)の働きが大きいそうだ▼東アジアのみならず世界全域で紛争による死傷者が減ることを望みたいが、望みに反してウクライナやガザ等では悲惨な紛争が続き、国内では真逆の政治が行われている。「防衛予算」と称する軍事費の増大、憲法を無視した武器輸出の歯止めなき緩和で、究極の殺人兵器である戦闘機まで輸出可能に▼そもそも軍事費増大で国民は豊かにならない。「新しい戦前」がもうすでに始まっている。「気が付けば先の戦争が始まっていた」と多くの証言がある。二の舞は避けなければならない▼酷い政策は、過去われわれが選んだ政治家が作る。しかも国会無視の閣議決定のみで進められる。最近の世論調査で「政権を変えるべきだ」が50%を超えた。この国民意識にかけたい。そして全世界の国民の平和を守る日本国憲法を遵守・死守する政権誕生を夢見たい。そのためなら釈迦に説法と言われても構わない(蓮)