兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2024年4月15日(2067号) ピックアップニュース

県国保審査委員会と懇談
減点理由の明確化など要望 保険適用範囲で意見交換

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懇談した国保連合会審査委員(上)と協会役員(下)

 協会は2月17日に兵庫県国保連合会の審査委員会と懇談。事前に提出した審査改善に関する要望と、会員医療機関から寄せられた相談や減点事例などをもとに議論した。協会から宮武博明副理事長(審査対策部長)、清水映二・脇野耕一両理事が、国保連合会から審査委員会会長ら4人が出席した。懇談の場で国保側から復活の意向が示された減点事例があったほか、在宅酸素療法指導管理料の保険適用範囲や同一術野での手術料の算定などについても、活発な意見が交わされた。
 協会は、AI振り分けによる審査は先行して行われている支払基金でも十分な検証が行われていないことから、性急に導入することのないよう要望。国保側は、「AI振り分けは厚労省・支払基金・国保中央会での審査システムの共同開発・共同利用の中で協議していくこととなっている」「国保連合会としても協議・動向に注意が必要だと考えている」と回答した。
 協会はまた、増減点連絡書及び再審査結果通知について、減点理由がA~Dの記号のみで判然としないものが依然として多く、医療機関にとっては再審査請求する上でも対応に苦慮する事例が多いと指摘し、改善を要望。これに対し国保側は、「査定理由の詳細化に取り組んでおり、主に事務的な内容のものから順次実施している」「医療機関再審査については可能な範囲で理由を記載している。理由が不明な場合は本会に照会いただきたい」と述べた。
 懇談では、マイナ保険証での資格誤り事例での対応や、紙返戻の継続などについても国保側に要望した。
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