兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2024年6月25日(2073号) ピックアップニュース

燭心

 いよいよ診療報酬改定が6月から実施された。3月に告示通知、その後訂正通知と疑義解釈が7回。歯科では施設基準細分化による混乱。厚生局の集団指導もWEBの断片的動画の視聴でわかりにくい。協会は、保団連『改定の要点と解説』を使い県内10会場での歯科改定研究会を開催▼実際に算定しての実感は、訪問診療の4人以上の減額が特に痛い。回リハ病棟の入院患者に対する管理点数新設も1初診1回だけで焼け石に水、しかも文書作製に手間がかかる。当院には明らかにマイナス改定だが、皆さんの医院では如何に▼ベースアップ評価料は届出なくて良かった。届け出れば年間23万円を賃上げ原資にできるが、リスクがありすぎる。スタッフが減少したらその分も残ったスタッフに分配することになる。時間外給与にまで影響する「ベース」をアップしなければならない。明細書を見た患者から質問され、「職員の給料です」と答えた時の反応が恐ろしい。歯科部会の改定アンケートでも評価料1の届出は2割程度▼補綴引き上げも技工料金に反映しろと言うが、引き上げはわずか、個人技工所が値上げを言い出しにくい状況に変わりはない。技術料の7対3大臣告示法制化で一定の引き上げは期待できる▼だいたい低診療報酬の弊害なのだから、大幅引き上げこそ必要だ。それなら職員給与も解決する。あわせて行うべきは窓口負担軽減。「ゼロ」にすれば受診を控えていた患者さんが来院できる。達成してビールで乾杯したいものだ(酔)
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