2024年7月05日(2074号) ピックアップニュース
〝戦争の危機に沈黙しない〟九条の会アピールへの賛同を
「九条の会」アピールに賛同する兵庫県医師・歯科医師・医学者の会(九条の会・兵庫県医師の会) 世話人 宮武 博明
「九条の会」は、日本国憲法を「改正」しようとする動きが台頭してきた2004年に、加藤周一、大江健三郎ら9氏の呼びかけによってつくられました。思想・信条・立場などの違いを超え、九条の改憲を許さないという一点で、全国で運動を進めています。九条の会・兵庫県医師の会も、講演会などの開催を通じて平和憲法を守る世論づくりに取り組んでいます。
第二次安倍政権発足以降、政府は特定秘密保護法で国民の目をふさぎ、共謀罪法で国民への監視を強めるだけでなく、安保法制の制定により、歴代政府が違憲としてきた集団的自衛権を行使しアメリカに追随して戦闘に参加することを可能にしてしまいました。
近年では「緊迫する東アジア情勢」と不安を煽り、安保3文書を改定し、専守防衛の国是を投げ捨て敵基地攻撃能力の保有や軍事費の増大、武器輸出の解禁、さらには「核兵器の共有」まで進めようとしています。政府は「これまでの憲法解釈から変更はない」としていますが、これらが「戦争する国づくり」であることは明らかです。「死の商人」への仲間入りは断じて許されません。
憲法は改定こそされていませんが、憲法九条で定める「戦争放棄・戦力不保持・交戦権否定」を踏みにじる暴挙を許してよいのでしょうか。
今も、世界各地で殺戮、紛争が起きています。全世界の人々が平和のうちに生存する権利があると謳う憲法前文、そして九条を持つ国として即時停戦を求め、国際的な世論を主導するべきです。戦争放棄をうたった憲法を有する日本だからこそ、停戦への説得が可能と信じます。決して絵空事ではないはずです。
戦争できる国にさせないため、九条の会・兵庫県医師の会では、新たなリーフレットを作成し、多くの先生に賛同をよびかけることとしました。同封のリーフをお読みいただき、ぜひ九条の会アピールに賛同をお願いします。
人々の命を守る医師・歯科医師・医学者は戦争の危機に沈黙しない-みなさんの思いをお寄せください。