兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2024年10月15日(2083号) ピックアップニュース

燭心

 他府県の大勢の方々から「兵庫県は大変ですね」、続けて「斎藤さんは随分酷いようですが」と話しかけられた。そう、兵庫県知事騒動である▼この類でわが県が全国区で有名になるのはまっぴら御免だが現実だ。「悪いのは彼を選んだ私たち兵庫県民です」と言葉を返すと皆腑に落ちるようだ。この話を知り合いの40歳代の女性にすると、「私も夫婦で投票しました。だってその時点でどんな人か分からないので...でも失敗でした」それでも棄権しないで投票したことはすばらしい、今後はより洗練された選挙民となると伝え、棄権していないことをたたえた▼石破政権となり、急転直下解散総選挙となった。〝統一教会〟〝裏金〟は大問題となったが、全く解明はされていない。問題を起こした議員は無論問題だが、前段の兵庫県と同じく、その議員たちを選んだのは有権者だ▼政権は総選挙を利用し、問題をうやむやにしようと考えている節がある。渦中にいる議員が地元で再選されれば、禊が済んだ、有権者は私を許したと声高に主張するだろう。随分有権者も舐められたものである▼以前にも、利権や金を漁る議員を政治屋と称した。この30年間、医療を含む社会保障費は大幅に減額され続けてきた。それが経済の好循環を阻害し、今、日本経済低迷の上に最悪の悪性インフレを招いている。政治屋が行った政策のなれの果てあり、割を食っているのは庶民だ。今一度目を凝らし、選挙権を駆使し政治屋でない本物の政治家を選出しよう(蓮)
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