兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2024年12月15日(2089号) ピックアップニュース

総選挙後の新国会へ要請・国会前で訴え
今の保険証制度継続を! 11・28国会行動を実施

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国会前でマイクを握り、保険証廃止で医療現場は混乱すると訴える白岩副理事長(中央)と川西参与(右)

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井坂議員(中央)は「保険証廃止延期法案を提出した」と語った

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「保険証廃止は大企業利益のため」と指摘した辰巳議員(左)

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「保険証廃止は重大な人権侵害」とした大門議員(右)

 保険証「廃止」期限が迫る中、協会・保団連は11月28日に国会要請行動を実施。現行の保険証継続を国会議員へ強く要請し、全国から集まった177万4741筆の請願署名を国会議員に提出した。兵庫協会から白岩一心副理事長、川西敏雄参与が参加した。

 井坂信彦(立憲)・辰巳孝太郎(共産)各衆議院議員、大門みきし参議院議員(共産)が面会に応じた。
 井坂議員は「デジタル先進国でも、アナログの手段は残すのが常識だ。資格確認書の記載事項が保険証とほぼ同じということは、保険証が必要だということを国も認めている」「立憲民主党は『保険証廃止延期法案』を提出した。少数与党となっている状況で、他の野党とも協力し保険証を守りたい」とした。
 辰巳議員は「オンライン資格確認のシステム開発にあたっては裏で利権が絡んでいる。プライバシーに関する懸念が国民には周知されていない問題もある。利便性の向上ではなく大企業の利益のためのシステムなのは明らかだ」などとした。
 大門議員は「現行の保険証廃止は重大な人権侵害。誰もが安心して受診できる体制を整えることが政府の役割だ」「社会保障充実は経済循環にも良い影響を与える。協会の取り組みに期待している」などと意見交換した。
保険証の存続を求める署名177万筆提出
国会前で訴え
 保団連は参議院議員会館内で署名提出集会を実施。オンラインとあわせ300人が参加した。立憲・共産各党から23人の国会議員が出席し、全国から寄せられた177万4741筆の署名を提出した。
 竹田智雄保団連会長は、選挙の結果、保険証廃止に反対する衆議院議員が55%に上ることとなり、これからの取り組みが重要だとした。
 障害者団体が「身体に障害があるため顔認証のカメラに目線が合わず資格確認ができないなど、マイナ保険証への一本化は障害者にとって不利益しかない」と指摘するなど、各分野からの参加者が保険証がなくなることによる問題点を訴えた。
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