兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2025年3月15日(2096号) ピックアップニュース

2・20 中央要請行動
高額療養費改悪白紙撤回を

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協会の要請に応じて面談した井坂(①左2人目)・池畑(②左2人目)・倉林(③右2人目)・堀川(④右)各議員
面談した福島議員(⑤左2人目)

 保団連・協会は2月20日、中央要請行動を実施。予算審議が行われるなか、高額療養費制度の改悪の白紙撤回、保険でより良い歯科医療の実現、従来の保険証の発行継続などを兵庫県選出国会議員らへ要請した。兵庫協会から白岩一心副理事長、小寺修評議員、川西敏雄参与が参加した。

 当日は、井坂信彦(立憲)・池畑浩太朗(維新)・堀川朗子(共産)各衆議院議員、倉林明子(共産)・福島瑞穂(社民)両参議院議員が面談に応じた。「保険でより良い歯科医療の実現を求める」請願署名について、井坂・堀川・倉林・福島各議員が紹介議員を引き受けた。
 井坂議員(立憲)は「歯科医療費は長年低く抑えられ、歯科医師と技工士は長く分断されてきた。問題解決に取り組みたい」とし、保険証廃止について「デジタル化が進んだ国でもアナログ手段は残しており、日本の進め方は世界的に見てもおかしい。立憲民主党は『保険証復活法案』を提出するなど、従来の保険証を希望する人が使用できるように訴えていく」とした。
 池畑議員は「企業献金は政策を曲げるもので見直さなければならない。教育無償化と合わせ、党として力を入れていく」などと述べた。
 堀川議員は「情報漏えいなどの不安があるマイナ保険証の強制ではなく、従来の保険証も使用できるよう最善を尽くす」などと語った。
 倉林議員は「高額療養費制度の改悪には反対。治療をあきらめろというのか」「物価高騰で医院経営も深刻と聞く。改善しなければ」などとし、「6年前に協会のレクチャーを受け、歯科技工士の不足を国会で指摘した。今後も改善を求める」と強調した。
 福島議員は「がんなど長期で治療が必要な方々の健康も生活も脅かす高額療養費制度の上限引き上げに反対」などと要請に語った。
国会内で集会「保険証はやっぱり必要!!」
 保団連はこの日、参議院会館内で、「保険証はやっぱり必要!!」国会内集会を実施し、Zoom参加もあわせ、約150人が参加した。立憲・共産・れいわ各党から15人の国会議員が出席した。
 埼玉協会が会員アンケート結果を紹介。昨年12月2日以降、「窓口業務の負担が増えた」との回答が7割を超え、マイナ保険証にメリットを感じると回答した会員のうち「保険証は残すべき」「廃止に賛成だがまだ早い」の合計が85%を超えるとし、医療現場から声を上げ続けようと呼びかけた。

(次号に小寺評議員の報告掲載予定)

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