2005年8月
【金土日】薬の服用時の注意について
医療機関や薬局で、薬のアレルギーや副作用が無いかどうかを聞かれると思います。これは薬を服用する以前にアレルギー反応や副作用を避けるための大切な手段です。
薬は服用後に体内に入り、一定の時間を経過して、大まかには大小便と一緒に体外へと排泄されます。薬は体内にある間にその効果を発揮しますが、決められた服用回数、あるいは時間に薬を服用しなければならないのは、この排泄と密接な関係があるからです。この定められた服用回数や時間を守らず、間隔を詰めて服用すると、先に服用した薬が排泄されないまま次の薬が体内で留まるために、副作用を起こす可能性があります。一方、逆に間隔を空け過ぎると、体内で一定の濃度を保つことが出来なくなるため本来の効果が十分に発揮されません。
また、一回の服用量を増やしたり、減らしたりしても、体内の濃度を一定に保つことが出来なくなってしまいます。
このような理由から、それぞれの薬を服用する量、回数、あるいは時間が指定される訳です。
薬にはその飲み合わせによって、副作用を起こすことがあります。2箇所以上の医療機関にかかられている方は、受診の際に処方されている薬の内容を、必ずそれぞれの医師にご報告ください。また、処方せんを持参される薬局の薬剤師にもご報告ください。
医師は患者さんを診断した結果、お薬を処方します。それは、その患者さんだけに対して調合されたものです。従って、他人に譲ったり、貰ったりするものではありません。思わぬ事故が生じる可能性がありますから、絶対に避けなければなりません。
薬の服用はかかりつけの医師、薬剤師の指導に従ってください。また、お判りになりにくい場合は、お気軽にご相談ください。