兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2005年8月

【水曜】 足がつる~こむらがえり

 足がつるのは、ふくらはぎに最もよく起こります。これを「こむらがえり」と呼んでいます。こむらとは、ふくらはぎのことです。このふくらはぎの筋肉が収縮してけいれんするのが、「こむらがえり」です。
 運動中に、足がつることがよくあります。激しい緊張状態が続くときや、筋肉が極度に疲れきっているときに起ります。水泳中に起こると、溺れてしまうこともあります。足がつってしまったら、あわてないで次のように処置して下さい。
 まず、足先を手で持って下さい。そうして、足の甲がむこうずねに近づく方向、つまりアキレス腱を伸ばす方向に、足首を曲げてやって下さい。くれぐれも方向を間違えないでください。このとき筋肉はけいれんしていますので、足首は自由に動きません。それを、手を使って引き起こしてやるわけです。こうして、ふくらはぎの筋肉を伸ばしてやることが、最も大切な応急処置になります。そのまま足先を引っ張っておけば、2~3分でつるのがおさまります。
 水泳中に起こっても、片足で立ち泳ぎしながら、あわてないでこの操作を繰り返して下さい。一旦おさまったら、つった筋肉のまわりをマッサージして下さい。
 まったく運動をしていないときや、眠っているときに起こることもあります。特に深夜に突然起こると、あわててしまうものです。そのときも、今述べた方法で、落ち着いて応急処置をして下さい。
 また日頃から、しゃがんだり、立ったりをくり返すなど、ふくらはぎを動かすように心がけてください。
 足がつるのは、疲れたときや高齢で血行障害があるときなどが大部分ですが、たびたび起こる場合は、筋肉、すじ、神経、背骨のいずれかに、何らかの異常が考えられます。また、ビタミン、ミネラルなどが不足したときも起こりやすいと言われています。
 たびたび足がつるときは、放置せずに早めにかかりつけの医師にご相談下さい。

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