2005年9月
【金土日】死にたいと思ったとき
死にたいと思ったとき、辛さ、悲しみ、悔しさ、怒りなどの感情を一人で抱え込まないで下さい。自殺は周囲の人、愛する夫や妻、また子供、そしてあなたを一番理解してくれた親御さんが悲しみます。このような時は、人に悩みを打ち明けることです。誰かに話してみることが大切です。こうすることにより私たちが考えている以上に、生きるための大きな活力をもたらします。死にたいと思うほどの苦しみを話さないまま死んでしまわずに、勇気を出して誰かに話してください。しかし、相談する相手がいないかもしれません。そんな時は、いのちの電話相談というものが各地に置かれています。関西いのちの電話相談の電話番号は06-6309-1121です。ぜひ利用されればいいでしょう。
死にたいと考えている人は自信、希望を失っています。「自分はいらない人間だ」、「いなくなった方がまわりにとって幸せだ」、「まわりに迷惑をかけている」とか考えがちです。こういった悲観的な考えに執着してしまうこともあるでしょう。しかしこんなとき、一時の感情に支配されていてはいけません。台風が通過するように、辛抱強く待っていれば、必ず晴れ晴れとした気分は訪れるものです。
元気になれば、なぜあのような状態で苦しんでいたのかと思うこともあるでしょう。あのとき、死なずに、生きていてよかったと思える日は訪れるものです。
繰り返し述べますが、一人で悩まずに、誰かに相談しましょう。精神科・心療内科に行き、医師に相談するのも一つの方法です。診察によって、その背景にうつ病という心の病が隠されているときもあります。このときは、カウンセリングだけでなく、薬による治療も可能です。お近くの精神科・心療内科に行くことをおすすめします。