兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2005年11月

【木曜】 まき爪(陥入爪)

 まき爪(陥入爪・かんにゅうそう)とは爪が横方向に曲がってその端が皮膚に食い込んだ状態をいいます。そのため、痛みを伴ったり、爪の周囲の皮膚が赤くはれたりします。
 原因としては深爪をしたり小さく先のとがった靴をはくことなどがあげられます。痛みを伴うとどうしても爪のはしを切って深爪をします。これを繰り返していると爪はますます巻き込んできます。爪の周囲の皮膚が赤く腫れたり、痛みを伴う場合には塗り薬や飲み薬による治療が必要かもしれませんので、皮膚科を受診するようにしてください。
 まき爪を予防するためには爪のはしを角張って切ってのばすことが重要です。最近ではまき爪の矯正のために、さまざまな方法が考案されています。たとえば超弾性ワイヤーや人工爪を装着したり爪のはしにガターといってある種のチューブを入れたりする方法があります。これらの矯正法はまき爪の程度が比較的軽く爪がある程度伸びている場合に行われます。まき爪が深く皮膚に食い込んでいたり、深爪であったり、爪の周囲の炎症が強い場合はフェノール法や手術による治療が行われます。フェノール法というのは外科的な治療法で、局所麻酔をして皮膚に食い込んだ爪の部分だけ根元から切除し、爪を作るところをフェノールという薬で焼く方法です。こうすることにより皮膚に食い込んだ爪の部分だけが、生えてこなくなります。また、爪の周囲に炎症があった場合でも原因となっていた食い込んだ爪が取り除かれるため、腫れや赤みもとれてゆきます。
 まき爪を矯正したりフェノール法のような外科的な治療を行っても再び爪が巻き込むことがあります。特に矯正する方法では再発する可能性がかなりあるため、しっかりと予防することが大切です。深爪をせずに爪の角をのばしてください。また、少しまき爪になってきたら早めに皮膚科を受診されることをお勧めします。

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