2006年1月
【金土日】寝たきりにならないために
寝たきりの原因として、脳出血などの脳血管障害、骨粗しょう症や骨折、パーキンソン病など、原因疾患のあるもから、適切なリハビリが行われないために関節や筋肉がかたくなり、徐々に寝たきりになるもの、高度の精神障害によるものなど、いろいろと挙げられます。1週間寝たきりを続けると、筋力が20%低下してしまいます。そして、次の2週間で20%、さらに3~4週間で50%も筋力が低下し、起き上がりが困難になってきます。
寝たきりからの回復には、ベッドを使うのが望ましく、布団からの立ち上がりはかなりの体力が必要となります。ベッドでは、まず、足を垂らして、腰掛けることからはじめ、安定して30分くらい座っていられる様にバランスの訓練を行います。次いで、ベッドの枠や椅子の背もたれにつかまって立ち上がります。それができれば、ベッドの周りを歩き、その歩行範囲を増やしていきます。座位、立ち上がり動作をいかに維持させるかが、寝たきりを作らせない1つの手段です。やればできる生活上の動作は、できるだけご本人にやってもらう必要があります。
常日頃から、できるだけ外出して、歩くことなど運動に心がけてください。また、栄養管理を行うことで転倒、骨折予防することも大切です。仕事を持っている人はできるだけ仕事を続け、趣味を見つけることも大事です。
病気やケガをした場合、できるだけ早くベッドから離れることが大切です。病気の原因を必ず調べてもらい、それに適した治療を受けましょう。高齢者の場合、隠れた病気を持っているものですから、必ず主治医を持ち、家族とともに、気になることがあれば相談にのってもらいましょう。また介護保険よるサービスもありますので、寝たきりになる前に、介護や福祉サービスに関する情報を手に入れておくようにしましょう。