2006年3月
【火曜】 入れ歯の日常管理
ご自分で入れ歯をお使いになられている方、また入れ歯をお使いの方のお世話をされている方に聞いていただきたいお話です。
入れ歯の日常管理において、大切なことは「清潔にすること」です。ですから、きれいになるように手入れしていただきたいのです。
そこで、きれいにする方法をお話しします。まず、洗面所で、入れ歯をはずしてみてください。食べたものが入れ歯の表面についていませんか?もしついていたら、水で洗い流してください。お口の中にもきっと食べたものが残っていますから、うがいをしてください。そしてお口の中をきれいにしましょう。
お口の中がきれいになったら、次に入れ歯の手入れをして下さい。入れ歯を洗うときには、落としても割れないように、洗面器に水をはっておくとよいでしょう。ブラシは、市販されている普通の歯ブラシでもよいのですが、できたら入れ歯用ブラシのご使用をおすすめします。入れ歯用ブラシは普通の歯ブラシよりも毛が硬く、柄も太いので、効率よく入れ歯の表面の汚れを落とせます。すみずみまで磨きましょう。そして、きれいになっているかどうか、触って確かめてください。見た目には汚れがついていないように見えても、触ると「ぬめり」が残っていることがあります。ぬめりはぜひ取りたいものです。ところが、ゴシゴシこすってもぬめりが取れないことがあります。ですから、入れ歯洗浄剤が必要になります。市販されている入れ歯洗浄剤をお求めになってご使用ください。
きれいになった入れ歯をはめると、気持ちもすっきりします。そのままお休みになられてもいいでしょう。はずして休まれる方は、翌朝まで水の入った専用の容器に入れるようにしてください。いずれにせよ、眠っているときに、お口の中が清潔であることが大切です。
そのほか、入れ歯に関してわからないこと、お困りのことがございましたら、気軽にかかりつけの歯科医師に相談されることをおすすめします。