兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2006年3月

【月曜】 のどがつまった感じ

 のどに何か引っかかる感じや、のどがかゆい感じで医療機関を訪ねる人が増えているようです。
 日常的にはタバコとお酒を同時にたしなむと、のどへの負担は大きくなります。
 のどの構造は、食べ物の通り道と、息をする空気の通り道との両方を兼ねているので、複雑にできています。のどにはいくつもの筋肉があり、大脳の指令で精密な動きをしています。
 風邪でのどが腫れた後や、のどに腫瘍ができた時に、のどが気になるのは当然です。また、鼻の病気でも、のどの不快感は起こります。鼻が詰まって口で息をしたり、いびきをかいたり、鼻水がのどに流れてのどにくっついて異常を感じます。室内外の環境の悪化で起きるのどのアレルギー病もありますし、お年寄りの場合は、口やのどの乾燥でつまり感を訴えることもあります。
 また、胃酸などの胃の内容物が食道に逆流する逆流性食道炎が原因でのどがつまったり、のどの奥がイガイガしたり、焼けるような感じを起こすこともあります。
 女性の場合は、年齢的にのどの奥の扁桃腺が大きくなったり、甲状腺の病気でのどの異常を感じることもあります。
 一方、体に異常が見つからないノイローゼとしてののどの異常感は、食べ物は飲み込めるのに、つばがひっかかるという訴えが多いようです。身近な人がガンになって、ささいな自覚症状でガン恐怖症になることも知られています。
 心配事や体の疲れが引き金となりストレスが溜まる事によって、のどに異常を起こすこともあります。単に神経だけでなく、実際にのどの病気を合併していることもあるので、検査も必要です。
 のどの異常が2週間以上続くようであれば、耳鼻咽喉科の専門医に相談して下さい。早い時期に診断がつけば、心身両面で医学的にきちんと対処できます。

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