2006年4月
【木曜】 打ち身や切り傷の手当
まず、打ち身についてですが、これは何かが体に当たった時に、皮膚の下にある血管が破れて出血し、皮膚に黒や青、黄色などのアザがあらわれるものです。
その手当ですが、できるだけ打ったところは動かさずに安静にしてください。氷などで冷やすことも大切です。コールドスプレーを使う方法もありますが、その時は多量に振りかけないように注意してください。あまりかけすぎるとシモヤケになることがあるからです。打ち身の場所が手足であれば、高く挙げておけば腫れをある程度軽くすることができます。しかし、腫れのひどいときや皮下に出血がみられる時は、骨折や靱帯をいためている可能性もありますので、できるだけ早くに外科や整形外科を受診してください。
次に、切り傷についてですが、出血していても慌てずに傷口を清潔なタオルなどで押さえてください。大量に出血していなければ、手足を縛る必要はないと思います。もし、縛った時には、手足の色が紫色になっていないか、指先がシビレていないかなどを時々確認してください。長くきつく縛りすぎると、血行が悪くなったり、神経が麻痺したりすることがあるからです。
汚い傷口では傷口が感染し易くなり、治りにくくなりますので、できるだけ早くに水道水などで傷口を洗い流してください。
傷が深いと、神経や血管が切れているようなこともありますので、軽く考えないことです。特に、手の傷はそういう可能性が高いので、指が動くかどうか、指先の感覚がおかしくないかなどをすぐに確かめてください。指が動かなかったり、感覚が鈍いときは、腱やや神経が切れてる恐れがあります。いずれにしても、できるだけ早くに外科や整形外科を受診して、適切な処置を受けることをお勧めします。