2006年4月
【火曜】 歯科の定期検診のすすめ
「歯医者には、痛みがなければなかなか受診しない」と言われる方が多いだけあって、受診が遅れ簡単な治療で済ませることができる機会を逃すことが多いようです。たとえば虫歯の治療は、悪くなればなる程、痛いし時間はかかるし、その後の経過にも問題を多く残します。
また歯周病の場合は、痛みが出た時はすでにかなり重症になっているので、治療はとても難しくなります。ですから早期発見・早期治療が望まれます。そのためには、症状が出てからではなく、定期検診を受けて、早め早めに手を打っていくことが大切です。
ただし、痛みや腫れが無い時は、歯石がついていたり、歯に穴があいていたり、見てはっきり認識できる以外の症状を発見することは、大変難しいことがあります。できれば同じ医師による検診や治療を重ねていって、医師に患者さんの口の中はもちろん、身の回りの事も含めて理解してもらうことが大切です。それには、患者さんの理解と協力が不可欠で、何でも言える雰囲気や、患者さんと医師の信頼関係の成立が大切です。
それから検診を重ねて、一緒に口腔の管理をしていく、これが定期検診の意義だと思います。まず、自分に合う医師、信用できる医師をみつけ、かかりつけ医師として、歴史を重ねていくことです。定期検診はお互いの理解を深め、早期発見、早期治療への準備と実践の場だと思います。定期検診の間隔は、3カ月、6カ月など3カ月単位が多いと思いますが、人それぞれですので、かかりつけの医と話し合って決めてもらうのが、一番だと思います。