兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2006年4月

【月曜】 セックスレス夫婦へのアドバイス

 何かとストレスの多い世の中です。我々が緊張して仕事をしている時は交感神経が働いていますが、それはまた性欲を抑制します。家に帰ってほっとすると、しばらくして副交感神経が働き出してだんたん性欲も起こって来るものです。この副交感神経への切り替えの早さは男女、個人の違いがありますが、何れにしても夫婦共稼ぎの場合、帰宅時間、夕食時間のくい違い、子供の世話、その他もろもろの家事雑用などでとりとめ無く時間がすぎ、気がつけばもう何ヶ月もセックスレス。このようなご夫婦が多いのではないでしょうか。
 セックスをインサートに限定せず、肌のふれ合い、心のふれ合いと考えていく時、一方通行ではない愛情と理解があればセックスレスも自然に解決されて行く事でしょう。例えばご主人が自分の性欲を充たすために奥様の気分の高まりを待たず、そそくさと性交をすます様な事があれば、ご夫婦にとってそのセックスは無意味なものになってしまいます。
 一方、性交に到らなくても心も身体もお互いにリラックスして十分にむつみ合う事が出来れば、その行為はご夫婦にとって素晴らしく充実したセックスを持てたと言うことになります。
 医学的には、女性の性的能力は人生の末期にいたるまで老化減退する証拠はほとんど無く、夫婦間の性交頻度が減少するのはほとんど男性に原因があると言われています。一方、異性を求める気持ちは男女とも死ぬまで消える事は無いという事も医学的に証明されています。考えてみれば赤の他人であった異性が共同生活をして行くのが夫婦である以上、お互いに色々話し合って充実したセックスライフを楽しむ事が出来ればこれ以上幸せな事はありません。
 セックスに対する心理的、医学的な悩みがあればとりあえず医師に相談する事をおすすめします。

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