兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2006年6月

【水曜】 熱中症(熱射病)に注意しましょう

 皆さん熱中症ってご存知ですか?日射病、熱射病などはお聞きになられたことがあると思います。
 高温や多湿の環境下で長時間運動を続けた場合や、日頃あまり体を動かしていない人が炎天下で運動をした場合に、体温が上がって汗が多くなり、水分や塩分の異常が生じ、意識障害やけいれんなどがおこることがあります。さらに過酷な高温や高熱に侵されると、体温が急激に上がります。さらに放置しておくと体温を調節する機能が働かず、汗をかかなくなり、体温がさらに上がって、精神錯乱も出てきます。これを熱射病と言います。これらをすべてまとめて、熱中症といいます。
 熱中症にかかったら、すぐに近くの医療機関にかかりましょう。事前にしていただきたいことは、まず体温を測ってください。それから、体の表面を冷やしてください。特に、頭、首、腋、太腿の付け根を氷枕で冷やしてください。意識状態が普段と変わらない場合は、冷たいスポーツ飲料水を飲ませてあげましょう。冷たい水でも結構です。ボーっとしていたり、意識状態の悪い方は誤飲する危険がありますのでやめてください。意識状態のよい方は誰かに付き添ってもらい、すぐに医療機関にかかりましょう。意識状態の悪い方は直ちに救急車を呼びましょう。熱中症は初期治療が非常に大切です。放置すると、全身状態が悪化し、死亡することもあります。
 予防としては、①水分は十分に取りましょう。スポーツ飲料水などがいいと思われます。②作業や運動の合間に休憩を十分にとりましょう。疲れているのにがんばっても限界があります。③日頃からよく睡眠をとりましょう。徹夜した後に屋外作業をして救命センターに搬送された方もいらっしゃいます。④食事は3食十分にとりましょう。最後に体に異変を感じたら、まず医療機関にかかるようにしてください。

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