2006年9月
【月曜】 コンピューターと目
パソコンを使って作業することにより、目の疲れ、肩こりや全身の疲れを引き起こす異常の総称を、VDT症候群、最近ではテクノストレスと呼びます。症状が重くなれば,イライラなどの精神症状や頭痛、吐き気までも生じてきます。女性の場合、生理不順を起こすこともあります。長時間のコンピューターゲームや携帯電話でのメールなどでも、同様の症状が出ることも考えられます。
これはパソコン画面のチラツキ、まぶしさに加え、近い距離で長時間見ることが疲労の原因になっています。老眼が始まる40歳過ぎからは、目の疲労はさらに強いものになります。また、画面を凝視するとまばたきの回数が極端に減り、目が乾くいわゆるドライアイの状態になります。ドライアイの状態になると、目は充血し、疲労に拍車をかけることになります。パソコンの場合は、もうひとつ姿勢の問題も重要です。不自然な姿勢での長時間の作業は肩こりを引き起こします。
対策ですが、目の疲労の緩和のために、長時間連続したパソコン作業を避け、適度に休憩をとることが大事です。必要に応じてメガネをかけたり、画面にフィルターを付けるなどし、反射やチラツキを抑えることも有効でしょう。また部屋の明るさや、画面、キーボード、マウスの位置などにも気をくばる必要があります。キーボードは正面に、画面はやや視線を下げた状態で見るようにしましょう。さらに、ドライアイに対しては、意識的にまばたきをし、エアコンなど風の当たる場所は避け、加湿器を置くなどの方法が考えられます。さらにソフトコンタクトレンズを使用すると、目が乾きやすくなるので、長時間の作業になる場合は、メガネに掛けかえてみるのもひとつの方法でしょう。
現在、パソコンは、私たちの生活になくてはならないものになっています。日常接することが多い道具ですから、上手な付き合い方ができるよう日頃から注意が必要であると思います。