2006年10月
【月曜】 中高年の性生活の知恵 パート4
性の衰えは男女共にある訳ですが、女性はゆっくり来るのに対し、男性の場合、50代後半から急に勃起が充分でなく、また射精も始まりと終わりがはっきりしない、しまりの無い射精になる事がよくあります。それがある日突然起こると射精のみがセックスと考えていた男性は非常にショックを受ける場合があります。中にはそれで落ち込む人もいます。
しかし、セックスを心のふれ合い、身体のふれ合いを含めた広いものと考えれば中高年の性生活も明るいものになります。
性も身のうちである以上、年と共に性能力が低下するのは当然で、それを悔やんでみたり、悩んでみても始まりません。生殖の性から開放された中高年こそ、快楽の性からふれ合いの性、更には文化の性へと性生活を高めていく事も出来る訳です。
一方、中高年は別れの多い時です。配偶者との死別、子や孫の自立による別れ、定年退職による同僚との別れ、親しい友との別れなど、人間関係においても日々孤立化し社会生活が小さくなります。それに合わせて気持ちまで消極的になると淋しいだけの老後にもなりかねません。ですから、時間的に余裕がある中高年こそ異性と交流する機会を持ちたいものです。ところが、日本、特に女性では年を重ねるにつれ異性との交際を望まない人が増える傾向があります。それは世間体もあり今さら面倒くさいと言う人も多いからです。
しかし、異性とデートする機会を持つ事は若さを保つ秘訣でもあります。先のことはわかりません。おしゃれをして外に出れば素敵な出会いがあるかもわかりません。若い頃の様なギラギラしたおつき合いではなく、そこは年の巧でゆったり楽しい異性とのふれ合いにより、生き生きして心身共にリフレッシュする事も多いのです。なお、実際の性生活についての肉体的な悩み、精神的な心配事はお気軽に主治医にご相談ください。主治医が専門外の場合は、適切な専門医を紹介してくれるでしょう。