兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2007年2月

【水曜】 頭痛の診断

 頭痛には怖いものと、怖くないものがあります。怖い病気の「危険信号」としての例として、くも膜下出血や髄膜炎(ずいまくえん)などの頭痛があります。このような場合、大きな病院での詳しい検査が必要です。
 しかし、頭痛が激しいために病院に行ったのに、頭のCTなどの検査では「まったく異常がない」と言われることがあります。これは、怖い病気の「危険信号」ではないという意味です。このようなときは、「頭痛そのものが病気なんだ」と理解して下さい。ちょうど、腰が痛いとき、「腰痛症」として様子を見たり、治療をうけたりするのと似ています。
 もしも、頭痛が強くて日常生活に支障がある場合には、かかりつけの医師に相談し、特別な病気でないかどうかを判断してもらいましょう。怖いものかどうかという判断を正しくしなければ、適切な予防や治療ができません。後で例を挙げますが、特徴をもった病気があります。同時に、頭のCT検査が必要な頭痛かどうかも診てもらえばよいでしょう。特別な検査が必要な場合とは、最近起こった激しい頭痛で、その他の神経の症状を伴っているものです。
 検査ではとくに異常が見られない頭痛の場合でも、正しい診断をすることがとても大切です。国際頭痛学会では、頭痛を片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などに分けて、診断の基準を決めています。片頭痛では特効薬があります。もちろん診断の難しい場合もありますが、その場合には頭痛の専門家を紹介してもらえばよいでしょう。
 片頭痛や緊張型頭痛の診断は、誰でも簡単にできるとは言えません。かかりつけの先生と十分時間をかけて相談し、正しい予防法と治療法を見つけてもらいましょう。また「頭痛大学」や「慢性頭痛友の会」などもあり、インターネットでアクセスすることができます。

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