兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2007年3月

【木曜】 みみ・はな・のどに異物が入ったら

 もともと体の構成物でないものが体の中に入り込んだものを異物といいます。多くの場合、不注意から色々なものを体の中に入れたり、食べたりして起こります。異物が入り込んだ場合、何らかの体の機能が損われることもあります。「みみ」「はな」「のど」は管状の臓器ですので、小さいものであれば簡単に入ってしまいます。
 特にこどもの場合、1歳前後では、床に落ちている硬貨や小さなおもちゃなどを口に入れたりします。年長になるにつれて、鼻や耳の穴に小さい物を入れることがあるでの注意が必要です。
 「みみ」では、ゴキブリやアリ、その他の昆虫などが耳の中に入るとガザガサと動く音がして、耳の痛みを伴います。その他、プラスチックやガラス玉が耳の穴に入ってしまうこともあります。夏では海水浴で海水とともに砂が入ることもあります。耳の入口近くに異物が見えるなら、綿棒などで取りますが、無理に取ろうとすると奥にはいってしまうことがあるので、注意しましょう。
 「はな」の場合は、鼻の中に小石やプラスチックの玉、丸めた紙などが入ってしまうと鼻づまりや痛みが起こり、くさい黄色い鼻水がみられます。時には血の混じった鼻汁が出たりします。反対側の鼻を押さえて、はなをかんでも取れなければ耳鼻咽喉科医を受診してください。
 「のど」では、食事をしている時に、うなぎや鯛、アジなど魚の骨がのどや食道にささることがあります。この場合、つばを飲み込むたびに痛みます。ご飯などの食べ物を飲み込むとささった骨が胃に落ちることもありますが、逆に深くささることもあるので注意が必要です。幼児ではタバコを飲んでしまうこともよくあります。また、お年寄りでは、おもちと一緒に入れ歯を飲み込んで食道に引っかけることがあります。この場合、全身麻酔をかけないと取れないこともあるので、注意が必要です。
 もし異物が入ってしまったら、すぐ耳鼻咽喉科を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

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