2007年4月
【月曜】 水ぼうそう
水ぼうそうは、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが原因でかかる感染症で、ほとんどの人が乳幼児期から学童期前半にかかります。新生児を含め、1歳以下の乳児がかかることも少なくありません。水ぼうそうは一度かかると免疫ができるため、再び水ぼうそうにかかることはほとんどありません。ただし、治った後もウイルスが潜んでいて、後に再び病気がおこることがあります。これが帯状疱疹です。
水ぼうそうの症状は、感染して約2週間の潜伏期の後、通常、軽度の発熱とともに身体に赤い虫刺されの様な発疹ができます。それが水疱、つまり水ぶくれになります。水疱は4~5日間増え続け、お腹や胸・背中など全身に出できます。頭や目の結膜、口の中にもできることがあります。その後2~3日で乾燥し、かさぶたとなり、かさぶたはやがてとれていきます。あとが少し残ることもありますが、約半年ほどで消えます。発疹がでる1日前ぐらいから、かさぶたになるまでは感染の可能性があります。水疱がつぶれたところを他人が接触することで感染したり、ウイルスが空気中に飛び、これも感染源となります。すべての水疱がかさぶたになると、人にはうつりません。ウイルスの感染力はとても強いので、少なくともかさぶたが出はじめる頃までは子どもが元気でも保育園などを休ませて下さい。
通常、1週間ほどで自然によくなりますが、最近ではウイルスに直接作用する症状を軽くするための薬が使われることが多いと思います。さらに、症状に応じて、かゆみ止め、抗生物質などを使うことがありますが、解熱剤の使用は医師に相談した方がいいでしょう。
健康な子どもにとって水ぼうそうは比較的軽い病気ですが、まれに脳炎や髄膜炎を伴って重症化する事があります。誰でもかかる病気と軽く考えず、予防接種もありますので、かかりつけの医師にご相談下さい。