兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2007年6月

【金土日】夏季の小児のスキンケア

 皮膚病には様々な病気がありますが、季節によりずいぶん違ってきます。夏には虫さされ、あせも、オムツ皮膚炎、小児湿疹などの皮膚炎や細菌によるとびひ、かびによる水虫、ウィルスによるみずいぼやヘルペス、手足口病などの疾患が多く見られます。
 では、なぜこれらの皮膚病が夏に増加してくるのでしょうか。夏は、気温や湿度が高く、服装も半袖、短パンなど肌を露出することが多くなります。その為、特に、小児の皮膚では細菌やウィルスの進入を防ぐ役をしている角質層が剥がれ落ちたり、汗や皮膚に分泌される脂である皮脂が多くなります。そのため皮膚に汚れが付きやすくなって、細菌やウィルスの感染が起こりやすくなります。
 ではこのような感染を予防するにはどうすれば良いでしょうか。皮膚表面の汗や、皮脂、剥がれかけた角質層、皮膚に付いた細菌やウィルスをできるだけ早く取り除くことが必要で、それには入浴が何より効果的です。柔らかいガーゼや素手で石鹸をよく泡立ててこすらないようにして洗ってください。ただし、ナイロンタオルやタワシなどを使うのは皮膚を刺激して、必要以上の皮脂や角質層まで剥がしてしまうので避けてください。また体が温まるとかゆみがひどくなって、もともとあった皮膚病を悪くすることもありますので、ややぬるめのお湯でシャワー浴を行うのが良いようです。
 また、海や山、キャンプなどで長時間、日光にあたる機会が多くなる季節でもあります。日光はひどい日焼けを起すだけでなく、皮膚の抵抗力を弱め、大人でもヘルペスなどの感染症を起したり、皮膚がんの発生を増加させたりします。そのため、小児であっても帽子や長袖を着て皮膚を保護したり、サンスクリーン剤を使用することも大切です。
 このように夏季は特に小児の皮膚病が増加する季節です。スキンケアを心がけて予防していくことが大切ですが、皮膚病が発症してしまった場合は、早めに皮膚科専門医を受診されることをお勧めします。

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