兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2007年8月

【水曜】 不整脈のはなし

 心臓がポンプとして収縮し動脈に血液を流す時の、一つひとつの拍動のリズムを「脈」と言います。そのなかで非常に速い脈、遅い脈、また不規則な脈をまとめて「不整脈」と言います。
 不整脈は無症状の場合もありますが、多くの患者さんは「脈がとぶ」、「心臓がドキドキする」、場合によっては「心臓が一瞬止まる」と訴えて来院されます。しかし、そのほとんどが緊張や過労、ストレス、喫煙、アルコール、不眠等が原因で起こる一時的なもので、特別な治療の必要がないものです。
 ただ、その診断のためには医師による診察を受けてください。その時には、さらに次のようなことを医師に伝える必要があります。
 ふだんとどのように違うと感じるのかということについて、まず、どのような時に起こるか?安静にしている時か、動いている時か。2つめは、どのぐらいの時間続くか?一瞬か、数十秒か、数十分か、数時間か。3つめは、どのようにしておさまるのか?突然か、次第にか。4つめは、どのような症状を伴うのか?胸の痛み、息苦しさ、めまい、失神など。5つめは、どのような病気で治療を受けているか?貧血症、心臓病、甲状腺の病気や、どのような薬を飲んでいるのか。
 不整脈が起こっている時であればその場で心電図をとることによって確実に診断ができますが、自宅、職場、運転中や睡眠中の不整脈をつかまえるために24時間の心電図を記録する「ホルター心電図」や、心臓に負担をかけて不整脈を誘発する「運動負荷心電図」を行う場合があり、その結果から医師が心配のない不整脈か、治療や精密検査が必要かどうかを診断します。
 不整脈には、症状が強いのに治療の必要のないものや、逆にほとんど症状がないのに治療の必要なものもあります。不整脈を感じた時には自己判断をせずに、すぐにかかりつけ医の診察を受け、適切な検査、治療を受けてください。

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