2007年9月
【月曜】 はしか
今年は関東地方を筆頭に全国で“はしか”が6年ぶりに大流行しました。“はしか”はインフルエンザと並んで患者から空気感染して流行する怖い病気です。38℃以上の高熱が1週間続き、咳・鼻水・目ヤニがひどくなり、発熱3~4日目に全身に赤いポツポツが出てきます。その他に合併症として、血が止まりにくくなったり、心臓炎や2~4千人に1人の割で脳炎を起こし、死亡したり後遺症を残します。抵抗力が落ちるので、特に弱い赤ちゃんやお年寄りや他の病気をもつ人は肺炎を起こすことが多く、結核が再発したり、中耳炎を起こしたり、別の脳炎を起こして死亡することもあります。
発熱の3~4日前から患者の咳・鼻により空気感染し、10~12日後に発症します。マスク・うがいをしていてもうつることがよくあります。はしかは“インフルエンザ”と違って、ウイルスを押さえ込む薬はまだありませんが、予防接種でしっかり予防できる病気です。日本には予防接種を受けていない人が多く、先進国では最も患者が多い国です。そのため予防接種を受けていない日本人は、長期滞在を拒否されている国があります。はしかに1度かかると一生かかりませんが、かかっていない人は予防接種を受けていないと年長児・成人でも発症し重症化します。1回だけ受けていても10年くらい経つと抵抗力がきれてきます。できれば有料でもう一度予防接種を受けて下さい。1歳を過ぎればできるだけ早く予防接種を受けましょう。また小学校入学前にもう一度受けておけば一生安心です。いずれも無料で受けられます。