兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2007年10月

【水曜】 コレステロール値が高いといわれたら

コレステロールは、いろいろなホルモンの材料になったり細胞の膜を構成する物質で、生命を維持する大切な役割を果たしています。そういう意味で身体(からだ)にとってなくてはならないものですが、高すぎると血管の動脈硬化を誘発し、血流障害の原因になります。心臓に栄養を送っている冠状動脈に変化がおこると、狭心症、心筋梗塞といった虚血性心疾患をおこしますし、脳の血管が障害されると、脳卒中の原因になるため、無症状であっても放っておくことは危険です。医師と相談して再検査の上、あなたの脂質異常の現状を認識された方がよいと思います。

最近では、コレステロール、中性脂肪、善玉コレステロールとしてのHDL-コレステロールだけでなく、悪玉コレステロールであるLDL-コレステロール値の高低を重視する傾向があります。年齢、背景、様々な合併症のあるなしで目標値も変わります。

既に心臓の冠動脈疾患をもたれている方では、コレステロールは180以下、LDL-コレステロールは100以下を目標とされているぐらいです。それぞれが日常生活で注意することが大切で、その中心は食事と運動の注意です。食事については、食べ過ぎは禁物、動物性脂肪は控え、甘いものやアルコールはほどほどにしてください。食物繊維、ビタミンはしっかりとり、(おお)食い(ぐい)を防ぐために、よく噛んでゆっくり食べることが大切です。簡単に言うと、和食中心に揚げ物を減らし、寝る3時間前までに夕食を済ませる事をお勧めします。

運動の基本は、全身の筋肉を使い、酸素もたくさん使う運動が効果的で、例えば、ウォーキング、水中歩行、ラジオ体操、サイクリングといったものです。できるだけ毎日1回20分以上の運動を心がけてください。万歩計を利用し、1日6,000~10,000を目標に、徐々に運動量を増やしていくのもよいと思います。

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