2008年2月
【月曜】 目のかすみ ―白内障手術―
目のかすむ原因はさまざまです。パソコン画面の見すぎ、乗り物での読書などで目が疲れると、一時的に遠くのものがかすみます。しかし、かすみが長く続く場合には病気が隠れていることがあります。
目のレンズである水晶体が濁る「白内障」や、眼の圧力が高くなったり見える範囲が狭くなってくる「緑内障」など、そのほか、目の炎症や目の底に出血をきたしたためにかすんで見える場合があります。
また、近くがかすむ場合、40歳前後から起こる症状のほとんどは老眼です。加齢にともない目のピント合せがしにくくなるため、近くが見にくくなります。また、少しずつ進行していくため、老眼鏡は変えていく必要があります。しかし、病気があるためにかえって老眼が進まないこともあるため、この場合、定期的に眼科を受診して検査を受けることをおすすめします。
目のかすみで多い病気は「白内障」です。白内障の治療は、進行を遅らせる目的で点眼薬を使用しますが、治癒させることはできません。現在、視力回復の唯一の方法は手術です。手術は濁った水晶体を取り除き、代わりに人工レンズを挿入するものです。
現在主流となっているのは超音波を使った手術です。それは超音波乳化吸引術というもので、手術時間はおよそ20分程度で終了できる安全な方式です。手術後の回復期間には個人差がありますが、日常生活から仕事を始めることまで、早期に普通の生活に戻ることができます。白内障と診断され、日常生活に不自由を感じるようであれば、眼科医と相談し、手術を受けられたほうが良いでしょう。
このほかにも、かすみが強い場合、長く続く場合には早目に眼科を受診し、検査を受けることが必要であり、異常が見つかれば、視力障害が進行しないように適切な治療を継続していくことが肝要です。
快適な日常生活を送るためにも目を大切にしましょう。