兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2008年4月

【水曜】 ウォーキング-足が痛くなったら-

皆さんもよく耳にされると思いますが、ウォーキングは健康維持に良く、肥満や生活習慣病の方もこれを改善します。ウォーキングは、いつでもどこでも誰とでもできる、簡便で安価な運動です。自分のためだけでなく、近場の用事などは車を使用せず歩いて行けば、CO2の削減・地球温暖化防止への貢献にもなるでしょう。

 「いろいろな先生に言われているので、そんなことよく分かっている、でも足の関節が痛くてウォーキングができない」とか、「ウォーキングすると足が痛くなるのでしたくない」という方もおられます。

 ウォーキングによる足の痛みでは、靴や装具などの工夫によって軽くなることもありますが、今日は、股関節から膝、足関節、足底(そくてい)までの、いろいろな足の痛みを起こす病気についてお話します。

 第1は、変形性関節症です。関節の軟骨がすり減ったために、階段の昇り降り、歩き始め、歩き過ぎの時に痛みが出ます。人によっては関節が腫れる場合もあります。

 第2は、閉塞性動脈硬化症や脊柱管狭窄症(せきちゅうかん きょうさくしょう)です。これらは、歩くと足が痛くなるが、休憩すると痛みがとれて、また歩けるようになります。

 第3は、腱鞘炎(けんしょうえん)です。これは使い過ぎによって筋(すじ)が腫れ、手で押さえると痛みがはっきりします。股関節の外側であれば大腿筋膜張筋炎(だいたいきんまく ちょうきんえん)、足関節の後ろであればアキレス腱周囲炎が考えられます。足底の腱膜炎は、体重をかけると踵(かかと)と足の裏が痛くなり、押さえるだけでも痛むものです。

 その他、外反母趾(がいはんぼし)という足の親指の変形によって、歩くと痛みが強くなります。また、足の裏の皮膚が硬く分厚くなって起こる鶏眼(けいがん)、つまり「魚の目」と言われているものは、体重によって神経を刺激するため、歩くときに痛むものです。

 足の病気でも化膿していたり腫瘍になることもありますので、専門医を受診してください。早期発見・早期治療が何より大切です。

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