兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

健康情報テレホンサービス

2008年7月

【月曜】 妊娠初期の注意

 妊娠初期に起こる症状として、「つわり」と「切迫流産」があります。

 予定の月経が1、2週間遅れると、「妊娠かな」と思います。この頃になると、吐き気や唾液が多くなったり、食べ物の好みの変化などの症状が出てきます。いわゆる『つわり症状』です。これは妊娠したホルモンの影響によると考えられ、空腹時、特に朝起きた時に強く起こります。

つわりを和らげるには、食事の工夫が必要です。朝起きてむかむかする時のため、枕元にクッキーや一口サンドなどを用意したり、梅干しやレモンなど酸っぱいものや、シャーベットなどを口にするとよいでしょう。食べやすいものを回数を増やし、少しずつ食べましょう。しかし、さらに症状が強くなると、妊娠悪阻(にんしんおそ)と言って、医学的治療が必要となります。つわりは普通、妊娠4カ月後半、すなわち14週から16週頃までによくなります。

 次に、妊娠初期に性器から出血したり、お腹の張りや痛みがあることがあります。これは切迫流産と言って、正常な妊娠から流産が始まろうとしている状態を言います。このような時は安静が大切です。この段階で適切な治療を行わなければ、さらに症状が強くなり、流産することがあります。

妊娠2カ月から4カ月の間は流産の多い時です。激しい運動や、長時間の乗り物の旅行は特に避けるようにしてください。性生活も控え目にしましょう。

 妊娠初期は、胎児の器官が形成される大事な時期です。奇形を防ぐため、レントゲン、風邪薬、風疹などのウィルス疾患には特に注意しましょう。またタバコを吸うお母さんから生まれた赤ちゃんは、低体重児や未熟児が多いと言われています。お酒を飲む人も同様です。妊娠中は控えてください。

2022年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2005年
※健康情報テレホンサービス内検索です。