2008年9月
【月曜】 子宮筋腫の診断がついたら
誰でも、手術はしなくて済むことならしたくないものです。子宮筋腫と言われら本当に手術を受けなくてはいけないものでしょうか。いえ、そうとは限りません。では手術を受けた方がよい子宮筋腫とはどの様な場合でしょうか。
第1に、正常の子宮は鶏の卵の大きさぐらいですが、子宮筋腫がにぎりこぶし大以上(およそ10cmぐらい)に大きくなっている場合、
第2に、月経量が多くなって貧血を起こしている場合、
第3に、月経以外の日の不正出血や月経痛がひどい場合、
第4に、子宮が大きくなって、膀胱や直腸を圧迫するようになり、排尿や排便に異常を覚える場合、などです。
さほど大きくない子宮筋腫の場合には、症状がほとんどないものも少なくありません。この様な場合には、もちろん手術をすることなく、定期的に経過を診ていくことでよい場合もあります。
最近では、手術ほど確実な治療方法ではありませんが、薬を使って一時的に月経を止め子宮筋腫を縮小させたり、痛みや出血をやわらげたりする方法をとることが多くなってきています。また、子宮筋腫は急いで手術する程でなければ、閉経期に入ると発育がストップしたり、逆に小さくなっていく傾向がありますので、「閉経にげこみ療法」と言ったりしています。
子宮筋腫の診断がついたとしても、すぐに手術が必要とは限りませんので、医師によく相談し、治療方針を立ててもらうことが大切と思います。