兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2008年10月

【火曜】 歯ブラシの選び方

正しいブラッシングをマスターすることは、治療開始から治療完了後のメンテナンスの時期に至るまでの絶対必要条件です。そのためにはまず、自分にあった歯ブラシを選ぶことが大切です。

 では、どのような歯ブラシを選べばよいでしょうか。一般的に柄の部分は真っ直ぐでシンプルなデザインのもの、毛の部分は2列または3列の小さめでナイロン製のものが良いでしょう。毛の硬さは軟らかめのものをお薦めします。「硬い歯ブラシでないと物足りない!」という方も多いと思いますが、硬い歯ブラシで磨いたために、歯の根元が削れてしまったり、歯茎が下がってしまったりすることがあります。また、大きな歯ブラシでは、奥歯の裏側までしっかり届かない場合があります。

 歯と歯茎の健康を守るためにも、軟らかく小さめの歯ブラシをお薦めします。歯ブラシは毛先が反り返ってきたら交換時期です。だいたい1カ月から2カ月を目安にしてください。1カ月以内に毛先が反り返っているのは、磨くときに力が入りすぎている証拠です。注意してください。

 乳幼児の場合、乳歯の生え始めや、上下2本ずつぐらいの時は、お茶や湯冷ましなどで口の中をきれいにする程度で良いでしょう。練習用の歯ブラシ等で慣れさせてあげてください。

 乳歯の奥歯が全体で8本程度生えてきたら、まずは子どもに乳歯用の歯ブラシを自分で持たせ、歯磨きの習慣を身につけさせてください。そして最後に親が仕上げをします。

 乳歯用の歯ブラシは、やわらかく小さめのヘッドでにぎりやすい物を選んであげてください。また、仕上げ用の歯ブラシは、ネックが長く、小さな口の中でも動かしやすい小さなヘッドでやわらかい物がよいでしょう。

 歯ブラシできちんと磨いていても、歯と歯の狭い隙間の食べかすは完全には取れません。そこで、歯みがきの後に歯と歯の間に入り込むデンタルフロスを使用します。デンタルフロスは、弾力性のある極めて細い繊維であるフィラメントで作られています。このフィラメントが歯と歯の間に広がってプラークを捕らえて取り除きます。

 デンタルフロスや歯間ブラシは、歯や歯茎の状態などによってサイズが異なりますので、歯科医院で選んでもらってください。

 毎日正しいブラッシングをしていても症状のないまま進行してしまう病気もありますので、定期的な検診をお薦めします。

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