2009年2月
【月曜】 オムツを早くはずしたいと思っていませんか
オムツをはずす時期についてお話します。米国小児科学会では以下の7つがクリアできた時が、オムツはずしを始める時だとしています。
第1は、歩くこと、椅子に座ることができることです。支えられずに、自分で椅子にすわれるかどうかが、オマルに座る基本です。
第2は、親の真似ができることです。「もしもし」などの真似をする。大人の真似は、トイレも大人と一緒にする証です。汚いと言わずに大切な生活習慣の一つとして、大人のトイレの様子を子どもさんに見せてあげてください。
第3は、物を決まった場所に置くことができることです。絵本やオモチャを本箱やオモチャ箱に入れて片付けるなど、生活には決まった場所があるというルールが判ってきた表れです。
第4は、「NO」と言うことができることです。自分の気持ちが伝えられる能力ができました。安心して「NO」といえる親子関係が必要です。
第5は、パンツやズボンを自分で脱ぐことができることです。パンツ型のオムツなどを自分で下ろす。身の回りのことに関心があるかどうかが大切です。
第6は、トイレに関心があることです。パパやママがトイレに行く時に一緒についてきたがる。いやがらずに、ドアをあけて見せてあげましょう。絵本などでおしっこやうんちのことを教えてあげましょう。
第7は、尿意を伝えることができることです。「おシッコ」など、おしっこがしたいと伝えられるかどうか。
これらができてからならば、オムツはずしは楽だとされています。
スイスでの調査では、昔は平均して生後7カ月にトイレ・トレーニングを始めて、2歳にオムツはずしができました。最近は、1歳9カ月にトレーニングを始めて2歳2カ月にオムツはずしができているとのことですが、個人差もあって、オムツがはずれる時期は様々です。
昔の人はオムツをはずすのが早かったようです。大人でオムツをしている人はいないので、「いつかはオムツがはずれる」とあせらないように、ゆったりとした気持ちで、今まで述べた7項目を教えてあげてください。