2009年8月
【金土日】とびひ(伝染性膿痂疹)
皮膚の病気で夏に多い物の一つに「とびひ」という病気があります。大人にも時に認められますが、ほとんどが、お子さんに起こります。身体の色んな所に様々なサイズの水ぶくれができ、徐々に大きくなってやぶれてジュクジュクしてきます。ジュクジュクした部分にかさぶたが見られる時もあります。かゆみがある時が多く、時に身体を動かすだけで痛みが出ることもあります。 「とびひ」は、専門的には「伝染性膿痂疹」といい、「伝染」つまり、うつっていく病気です。ジュクジュクになった部分が、他の皮膚に触れたり、その液がついたりして広がり、お友だちや兄弟にうつったりするので「飛び火」と呼ばれます。
「とびひ」は、目に見えないばい菌が原因です。ばい菌は、虫さされの所や汚れた傷を見つけて入り込み、仲間を増やして「とびひ」になります。もともと皮膚に湿疹のある人や虫さされ、ケガ等で、皮膚に傷のある時には「とびひ」になりやすいので、早めに治療しましょう。
ばい菌が増えないようにするためには、次の6つのことに心がけましょう。
第1は、しっかり手を洗う習慣をつけましょう。
第2は、掻きむしって、小さな傷を作らないように、ツメを切っておきましょう。
第3は、鼻の穴には、ばい菌が住んでいることが多いので、鼻に指を入れないようにしましょう。
第4は、肌を綺麗にしておくことも大切です。石けんをよく泡だてて、ツメを立てないようにこすらないで優しく洗ってください。
第5は、入浴の際は、湯船に入らずシャワー浴ですませましょう。
第6は、抗生物質がよく効きますので、飲み薬などはきちんと服用しましょう。
「とびひ」は、怖い病気ではありませんが、熱が出たり、皮膚以外に病気が広がることもあります。傷が治りにくかったり、ジュクジュクした皮膚の変化が広がったりすることがありますから、早めに皮膚科を受診して適切な治療を受けましょう。