2009年12月
【年末年始】AED(自動体外式除細動器)とは?
最近、街でたくさん見かけるようになったAEDは、「自動体外式除細動器」と訳されています。一言で言いますと、心臓が急に止まった時に、電気ショックといって、高圧の電流を心臓に流し、心臓の動きを元に回復させる機械です。
2004年7月より一般市民でも使用できるように法律が改定され、駅やスポーツクラブ、学校、公共施設など、人が多く集まるところに設置されています。
AEDの操作は、至って簡単です。機械の蓋を開けると、音声でその操作方法を教えてくれます。また、電気ショックが必要な状態に対してだけ、機械は指示を出してくれますので、機械の言われるままにすれば、誰でも使いこなせます。
では、心臓が止まったかの判断はどうすれば、良いでしょうか?
呼びかけても反応がない人を見れば、心臓が止まっていると判断して、救命処置をするために、まずたくさんの人を集めましょう。そして、119番通報して救急車を呼ぶとともに、近くにAEDが置いてあれば、誰かに取りに行ってもらってください。
さらに、倒れている人の眼の前にいるあなたたちは、救急車が到着するのを待っていても助かる確率が低くなるだけですから、ただちに心肺蘇生法を開始しましょう。そして、AEDが到着すれば、患者さんの胸に着けて、AEDの音声どおりに行動してください。
このAEDの操作を含む心肺蘇生法と呼ばれる、人工呼吸と心臓マッサージを「1次救命処置」と言います。一般の方が身につけておくべき応急処置となっています。
1次救命処置のやり方は、本を見てもなかなか覚えることはできません。地域のPTAや地元の消防署では、定期的に講習会が開かれていますから、ぜひ講習を受けることをお勧めします。
せっかくAEDが配置されていても、使える方がいなければ宝の持ち腐れです。みなさんもぜひ講習会を受けられて、いざという時に使えるようにしておきましょう。