兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2010年2月

【金土日】サプリメントの利用法

 近年、健康志向や老化を遅らせる目的で、サプリメントを利用する人が増えてきました。
 サプリメントとは、栄養成分や機能性成分を補うもので、「栄養補助食品」「健康食品」とも呼ばれています。例えば、毎日の食事では不足しがちなビタミン・ミネラルなどの微量栄養素、抗酸化作用や関節痛を和らげる効果があるといわれているサプリメントなどもあります。
 足りない栄養成分の補給、生活習慣病の予防・改善、ダイエットや美容効果の期待など、目的は様々です。種類も豊富で、コンビニエンスストアやドラッグストアなどで手軽に購入できるのも魅力です。
 しかし、それぞれのサプリメントの成分や効能・効果、留意点について詳しく知らないまま、日常的に摂取している人が多いのも現状です。サプリメントを食事代わりにしていたり、より多く摂った方が効果的だと思い、摂り過ぎになっているのは誤った利用法といえるでしょう。水溶性ビタミンのように、多く摂り過ぎた場合でも体の外に排泄される成分であれば問題ないのですが、体の中に蓄積される成分の場合には、過剰症を引き起こすこともあります。また、ある特定の疾患の治療に効果があるなどの医学的効能をうたっている広告や宣伝についても注意が必要です。購入時や利用時には、成分・含有量などラベル表示を必ず確認するようにしましょう。
 サプリメントは薬ではなく、あくまでも補助食品です。まずは、食生活や運動・喫煙・飲酒など、自分の生活習慣をチェックし、改善を心がけることが大切です。規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事、適度な運動が基本となります。その上で、必要な成分を補うサプリメントを選び、活用するとよいでしょう。
 現在、治療のため医薬品を服用されている場合や、女性の方で妊娠中・授乳中の場合には、利用前に必ずかかりつけ医に相談をしましょう。

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