2010年2月
【火曜】 歯磨き粉の効果と成分について
歯磨き粉には、むし歯や口臭の原因となる歯垢を効率的に取り除くだけでなく、磨いた後に歯垢をつきにくくする効果があります。さらに、むし歯予防効果のある成分や、歯の着色汚れを落とす成分が配合されているものもあり、歯肉炎・歯周病・口臭の予防や、歯を白くする、歯がしみるのを防ぐ等、様々な効果があります。
歯磨き粉には、歯垢を取り除いたり、歯の着色汚れを取って歯を白くする作用があります。そのため、ホワイトニング効果のある歯磨き粉には研磨剤が使われている場合が多いのですが、歯の表面が少しずつ削られるため、長時間のブラッシングや入れ歯の清掃には向いていません。
歯磨き粉には泡立つ成分である発泡剤も入っており、これによって口全体に歯磨き粉を行き渡らせます。しかし、歯磨き粉を大量につけると口の中が泡だらけになり、どこを磨いているのかわかりづらくなるため、あまり付け過ぎないようにしましよう。
歯磨き粉の味である香料も入っています。ブラッシングをした後に爽快感をもたらし、気持ちのいいものだ、また歯を磨こうと思える効果があります。しかし、キチンとブラッシングができていなくてもすっきりした気分になってしまうこともあるので、注意しましょう。
また歯磨き粉には、液体状のもの、チューブに入ったペースト状のものがあります。
液体状の歯磨き粉は、マウスウォッシュなどと呼ばれており、時間のない人や外で歯を磨きたい人、また歯がしみる人も使っているようです。液体なので細かなところにも成分が行き渡ります。使い方には、口にふくんで吐き出すだけのタイプと、その後にブラッシングをするタイプがあります。
ペースト状のものは、歯ブラシに歯磨き粉をつけて使用する従来のものです。
歯磨き後のうがいは大切ですが、むし歯予防効果のあるフッ素が配合された歯磨き粉や、フッ素を塗る歯磨きジェルの場合は、使用後に完全に口をゆすぐのではなく、少し成分が残るようにすると、むし歯予防に効果的です。
とても多くの歯磨き粉が販売されている昨今です。ご自身の目的や生活にあった歯磨き粉を選ぶためにも、成分や使い方をよく知っておくことが大切です。かかりつけの歯科医師にご相談ください。